ただ、あらゆる方面から出された説はいろいろありますが、どれも決定的なものではありません。OAタイプ…OタイプとAタイプの複合型。額の生え際と頭頂部が同時進行で薄くなっていく。人の身体のなかで毛の生える場所は胎児の時代に決まっていて、一生毛根の数が増えることはありません。10万本から15万本あるといわれる頭髪の数も、毛根の数が変わらないのだからそれ以上に増えることはありません。その記述より前の「性交をしたがる男はハゲる」というのは、性交をしたがる年齢、つまり男性としての機能が整った身体になるとハゲる人も出てくるということだから、ハゲには男性ホルモンが関係しているということを指摘している。衰弱して若死した髪はスーッと先細りしているのです。ここには毛母細胞がいくつもあって、常に活発に細胞分裂を繰り返して毛を生んでおり、毛乳頭はその毛母に栄養を送り込んだり毛母組織をコントロールしたいりしています。この毛母細胞が毛包部分を押し上げ、毛髪が発生するのです。ストレス性の脱毛の場合は、ストレス要因がなくなるか軽減すれば自然治癒することもあります。
なにせ、アリストテレスがハゲについての言葉を残しているのですから…。現代医学をもってしても明確な原因はつきとめられていないのですが、紀元前という大昔からハゲは人々にとって大きな問題でした。「すべての動物のうちヒトは最も顕著にハゲる」古代にハゲとホルモンの関係を洞察していたアリストテレスはすごいと思いますが、それ以降2000年の間ハゲについての研究はあまり進んでいませんでした。円形脱毛症による脱毛のシステムも最終的には血行障害が原因です。副作用の可能性のある薬品やホルモン剤を投与するよりも、心理療法の方が安心かもしれません。
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